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因果を超えて

帰ってきたら同窓会の通知が来ていました電球少し感慨にふける男・Reyesです。

さて、昨日『従いまして、現行ではケンシロウ氏は、殺人罪に問われない可能性が強いといえます。』と書きましたが、ある条件を満たすとこれが覆る可能性が出てきます。

因果関係部分を検討しましたが、これは客観的に判断できる部分(このように客観的に判断できる因果関係を『客観的因果関係』といいます。)であります。

これとは反対に主観的因果関係というものもあります。現在の判例では、主観的因果関係と客観的因果関係を両方とも考慮する折衷説が主流ですから、主観的な部分を抜きに犯罪を考えることは出来ません。

例えば、血友病(出血した血液が凝固しにくいまたは凝固しない性質)の人がいたとします。その人を血友病と知らずに怪我をさせたら(例えば道でぶつかって膝を擦りむいた)、血が止まらずに死んでしまった場合に、殺人罪に問うのは酷でしょう。

では、友人が血友病と知っていながら怪我をさせ、血が止まらずに死んでしまったらどうでしょうか?

その人の中では、『友人に怪我をさせれば血が止まらずに死ぬ可能性がある』ことは分かっていることです。

これは『ナイフで人を刺したら人が死ぬかもしれない』『車で思いっきり人にぶつけたら、その人が死ぬかもしれない』という状況に似ています。

つまり、その人の中で『これをすればこうなる』というのが分かっているならば、それは(一般的には想定し難くても)因果関係として認めましょうという話です。

本題に戻ると「アタタタター!お前はすでに死んでいる」と言った時点で『秘孔を突けば人が死ぬ』という結果を予見できる可能性(これを単純に『予見可能性』といいます)があったのですから、因果関係の中に含まれて考慮される可能性が出てきます。
Reyes 22:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | ADM Law Office
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